こんにちは。
綾部です。
個人投資家と聞くと、株価の上下に一喜一憂しながらチャートをにらんでいる姿を思い浮かべる方もいるかもしれません。
ですが、近年では、配当による安定収入を基盤に、長期視点で企業や社会と関わっていく投資スタイルが少しずつ注目されています。
今回は、ワクセルの主催者であり、個人投資家としても活躍する嶋村吉洋さんの活動に注目し、「企業を応援する」という新しい投資のかたちについてご紹介したいと思います。
株主として「応援したい企業」に関わる投資スタイル
嶋村吉洋さんは、配当を重視した長期保有型の投資スタイルを貫かれています。
株価の上下よりも、安定的な配当収入を得られるかどうかを重視し、テレビ東京ホールディングスや朝日放送グループホールディングス、オリコンなど、長期的な配当実績がある企業に分散投資しています。
2024年には、株式会社サイバーエージェントの大株主になったことでも注目を集めました。
この投資は単にリターンを狙ったものではなく、「その企業の価値観や方向性に共感し、株主として応援したい」という意思に基づくものです。
サイバーエージェントは、若者を中心にメディアやエンタメ、広告分野で存在感を示す企業であり、そのカルチャーや成長性に対する信頼も投資判断の一因でした。
投資とは、経済活動への参加であると同時に、その企業の未来を共に描いていくこと。
そうしたスタンスが、嶋村さんの投資スタイルには色濃く表れています。
配当から社会へ還元する、循環型の投資モデル
嶋村吉洋さんのもう一つの特徴は、「投資で得た収益をどう使うか」という視点です。
投資によって得た「結果」を、社会や人に「還元する」。
この循環の考え方は、「どの企業に投資するか」と同じくらい、「どこに価値を届けるか」を重視したものです。
個人投資家は、もはや株価にだけ反応する存在ではありません。
嶋村吉洋さんのように、自らの価値観に合う企業に資金を投じ、そのリターンを社会と共有するという形で、「誰に投資されるか」が企業価値の新たな指標となりつつあります。
嶋村さんの投資スタイルは、配当収入という安定的な基盤の上に、企業支援や社会貢献という志を重ねた新しいかたちの個人投資モデルです。
株主としての立場を活かして「応援したい企業」を選び、得られた収益を文化・教育・地域の現場へと再投資する。
これは、「投資家はお金を動かすだけの存在」というこれまでのイメージを大きく変えるものではないかと思います。
配当を基盤に、自分のリソースを誰のために使うか。
この問いを軸にされている嶋村吉洋さんの投資活動は、今後の個人投資家像に多くのヒントを与えてくれます。
引き続き注目していきたいと思います。