こんにちは。綾部です。
コロナ禍の約2年半で、クルーズ船の運休や、海上物流の遅延など、海運に様々な影響が出ていますよね。
一方で、元々海に囲まれた日本は、海運とともに経済や社会を発展させてきたとも言われるぐらい、その役割は大きいです。
そこで今回は、将来の海運技術と展望について、最新のプロジェクトを紹介させてください。
無人運行船でスタッフ不足が解消!運休を減らせる!
ロックダウン中に、船員スタッフが本国へ帰国することになり、運航に必要な人材が確保できない事態が世界的に起こりました。
それらの運休などによって、物流遅延や追加料金が発生するなどの影響もでましたよね。
これに対して、スタッフが人員を減らせる、あるいは完全無人の無人運行船であれば運休が防ぐこともできるようになると期待されています。
直近では、その試みとして、コンテナ船をリモートで操縦する模擬試験が行われています。
出典:無人運航船の実運用を模擬した実証実験を実施(2022年3月2日時点)
千葉県からリモートでコンテナ船を操縦し、東京港と津松阪港間の往復約790kmを航行するというものです。
なんと、この規模での実証実験は世界で初めてだそうです。
さらに、世界屈指の海運過密エリアの東京湾も航行できたことにより高い技術が認められ、海難事故の低減にも活躍できると期待されているようです。
船着き場整備、無人運行船で海運が水辺空間の主役に!
フェリーや小型船舶など、離島との行き来に役立つ無人運行船の実証実験プロジェクトもあります。
出典:無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」〜未来の海を支える「無人運航船」の実用化を目指す(2021年11月時点)
観光船も含めて、利用客を乗せた船への導入もどんどん進められています。
また、都市圏では、船着き場や無人運行船の普及によって、通勤や買い物に行ったり、観光船や水上タクシーなどから水辺観光もできるようになるとも言われています。
水辺に住まいがあれば、マンションからすぐ目の前にある船着き場に直ぐいくことができ、そこから最寄り電車に乗るかのように船に乗ってお出かけする日が来るかもしれないと思うと楽しみになりますね。