医療に貢献するAI研究!
こんにちは、中村です。
「あれ、こんなところにホクロがあったっけ?」
こんな経験をしたことはありませんか?
ただのホクロであったのなら問題ないのですが、もしかしたら皮膚がんの一種である「メラノーマ」の可能性があります。
ドラクエの呪文のような名前でなにやら熱そうですが、ホクロのがんと言われています。日本では発症は稀のようですが、発症後に転移すると治療が困難になるそうです。
今回ご紹介するのは、AIを活用することでこの「メラノーマ」を早期発見する、という研究です。
皮膚科の専門医よりも優秀なAI!
ドイツのハイデルベルク大学の行った研究では、58人の皮膚科医よりも「ディープラーニング」を用いたAIの方が、メラノーマを見逃したり、誤診したりする確率が低いという結果が出たそうです。
この58人の皮膚科医のうち、30人は5年以上の実務経験があり、自身を「専門医」だと認識していました。
(参考URL:https://www.carenet.com/news/general/hdn/46177)
医療の診断という部分において、AIが確実に人間を凌駕してきた事例です。
但しすべてがAIに代わるという訳ではなく、あくまでも「診断の補助に用いる」というのが現在の方針のようです。
専門医とはいえ人間なので、どうしても見落としや間違えることもあるでしょうから、AIを使った診断補助は今後の医療現場に広く浸透していきそうですね。
宅が病院?手軽に診断ができるアプリが登場!
さてみなさんは、「最近ホクロが増えた気がする」という程度で皮膚科の病院に行きますか?
休暇を取得する、たまの休日を潰して子供から批判されるくらいなら、「まあいっか」と思って行かないのではないでしょうか?
そこで最近発表されたニュースをご紹介します。
『AIで「皮膚がん」発見するアプリ、ドイツの研究者らが開発』(参考URL:https://forbesjapan.com/articles/detail/28206)
ヘルスケアアプリの「Miiskin」がAIを用いて、メラノーマの発生の兆候を検知する機能を導入しました。
仕組みは先ほどご紹介した研究と一緒ですが、この「Miiskin」はスマートフォンでのアプリ診断が可能になったというから驚きです。
自宅で体の写真を撮れば、簡単に診断をすることができます。わざわざ病院に行く必要もないし、休日の子供との時間をないがしろにする必要もありません。
現在世界では35万ダウンロードを突破したそうです。
このように今後AIが医療や健康の分野にどんどん進出して、私たちの生活を豊かにする手伝いをしてくれるでしょう。
そうなったら、いずれAIがなければ生活できないという時代がやってくるのかも…。
それではまた次回!