こんにちは。綾部です。
最近、都市部での新たな取り組みとして「都市型スマート農業」が注目を集めています。
都心の高層ビルから見える他のビルの屋上には農作物を栽培している都市型農園がちらほら確認できます。
特に欧米では都市型農園が活発化、普及していると言われており、関連が深いIoTテクノロジーと絡めて都市型農業を紹介したいと思います。
栽培地の気候や状況に左右されない農作の実現!スマート農業の取り組み!
以前、上記のブログでスマート農業について紹介させていただきました。
スマート農業は、従来の気候条件に左右される農業の限界を打破し、年中旬の食材を楽しむことを可能にする技術として注目されています。
この技術は、IoTやクラウドを活用し、温度、湿度、光、CO2濃度を最適に制御することにより、亜熱帯の沖縄でも高温多湿を苦手とするイチゴやトマトなどの作物を育てることができる技術の取り組みです。
スマート農業は、土地や季節などの条件を超えた作物供給の実現を目指していて、季節を感じる旬の食材の美味しさを守りつつ、その可能性を広げる未来に期待が高っています。
都市部での新たな取り組み!都市型スマート農業!
冒頭にも触れましたが、都市部での新たな取り組みとして「都市型スマート農業」が注目を集めています。
出典:タニタやNTT東「都市型スマート農業」 農作業を「健康コンテンツ」に(2023年7月26日時点)
プランティオ社が開発したIoTセンサー「grow CONNECT」を使い、水分量や土壌温度、日射量の測定を行うことで、農業の効率化を図っています。
これにより、都市部でも効率的な農園運営が可能となり、新しい農業の形が取り入れられています。
また、参加者が共同で作物を育てる形式を採用し、コミュニティの創出を目指していて、これは単に野菜を育てるだけでなく、人との交流、共に学び合う場を提供することで、都市部における新たなコミュニケーションの場にもなっています。
さらに、消費地の近くで生産することで環境負荷を減らし、防災機能を持つなど、多くのメリットがあるとのこと。
この取り組みが示すのは、テクノロジーを活用した持続可能な農業の形だけでなく、人と人が互いに繋がることで、健康にも良い影響を与える社会の実現にも可能性があるところだそうです。
今後、このようなプロジェクトを通じて、都市部での生活にどのような変化をもたらすのか楽しみです。
ワクセルコラボレーターの中山悠さんが取り組むIoT研究!光カメラ通信など、スマート農業の発展に貢献!
東京農工大学工学研究院・准教授の中山悠さんはワクセルのコラボレーターもされており、多種多様なモノや人を上手くつなげるIoT/モバイルシステムを研究されている方です。
光カメラ通信の能力を発達させることに成功し、スマート農業分野への適用に貢献する技術を開発した実績もある方です。
光の中にデータを混ぜ込んで、インフラがない状態でもデータを受信可能にする研究や、AIで人の行動をモニタリングしたり、色んなものをつなげる工夫をしてより快適な働き方を提案する研究にも取り組まれています。
元々農学部卒という中山悠さんには、IoTと農業の発展にも今後も大いにご活躍が期待されそうですね。