こんにちは。黒田です。
仮想通貨の熱も落ち着き、その大元の技術であるブロックチェーン技術に注目が集まってきているようです。
ブロックチェーンはなぜ注目されていて、どのような未来が期待されているのでしょうか?
むずかしい技術的なところは置いといて、全体なイメージについてまとめてみました。
国や巨大な組織ありきの世界から、小さなコミュニティや個人の活動が当たり前となる未来を支える技術と見られているようです。
ブロックチェーンの活用法のひとつであるビットコインのように、さまざまなモノやサービスが会社と利用者という関係ではなく、ユーザー同士で安全で安定的に提供されるようになることが期待されています。
(ビットコインは2010年に稼働開始されてから一度も停止したことがありません。)
安全に安くさまざまなサービスが利用できるようになるのは利用者としてはありがたいことですが、どうしてこのようなことが可能なのでしょうか?
ブロックチェーンのもつ特徴から考えていきます。
ブロックチェーンのもつ機能は大きく下記の3つです。
・非中央集権のシステム
・すべての取引履歴が公開されている
・情報の改ざんが起こりにくい
ブロックチェーンは分散台帳という仕組みを用いています。
聞きなれない言葉ですが、簡単にいうと複数のコンピューターで同じデータを持ち合っている状態です。
みんなで同じデータを共有するので、だれが偉いなどの上下関係がありません。
ブロックチェーンのネットワークに参加するユーザーが互いに互いをチェックし合って運用されています。
同じデータを共有しているので当然自分が見られるデータを見ればすべての過去の履歴が見られますし、誰かが改ざんしようとしてもほかのユーザーのデータとかみ合わなくなってしまうので悪いことができないというわけです。
中核となる一部が全体を見て管理するよりも、みんなでちょっとずつ頑張ることで全体の負担を下げようという感じでしょうか。
この考え方は、今まで信用とは実績で判断されてきた世界から変化するきっかけを与えてくれます。
たとえばAさんからBさんに1万円を送るとするとどのような方法を用いるでしょうか?
現金書留、銀行振込などが思いつくかと思います。仲介に立ってくれる運営会社が大きく実績があるほど安心しないでしょうか?
逆を言えば、優れたサービスを提供する企業が現れたとしても一定の実績を積むまでは信頼を得にくいということでもあります。
その点ではブロックチェーンは相互監視によって信頼を担保するため、過去の実績にとらわれずに取引を安全に行うことができます。
イメージしやすい例としては仮想通貨などの金融分野ですが、ほかにも多くの分野での活用に向けて日々研究開発が進んでいます。
従来であればなかなか信用を得にくかった個人や小規模のコミュニティであっても、ブロックチェーンという信用を活用することで大企業に負けない競争力を得られる可能性があります。
また次の機会にて、どのような分野での応用が考えられているのかについて触れていきたいと思います。
【参考】
ブロックチェーンとは何?仕組みを簡単に超わかりやすく図解【3分で理解】
ブロックチェーンとは?初心者向けにわかりやすく仕組みやメリットを解説!
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「ブロックチェーンはトラストレスである」とはどういう意味なのか?