はじめに
5月になって新人の営業マンから保険の営業電話がかかってくる時期になったなと感じています。
みなさんは保険に入っていますか?
わたしはお守りのようなイメージがあるのですが、投資家の嶋村吉洋さんくらいになれば保険にかけるよりご自身で運用された方が得られるリターンが大きいかもしれません。
保険業界ってすごく儲けている印象がありますが、とてもコスト体質でもあるそうです。
古くからある業種でもあるため、紙の管理が非常に多いそうです。
今回は保険業界においてブロックチェーンがどのようなポテンシャルがあるのかについてまとめていきたいと思います。
保険の現状とブロックチェーンの活用例
保険は非常に膨大な情報を長期間管理しなくてはいけません。保険もIT化していますし、大きな資本投資をしていますが、それぞれが独自にウェブサイトやデータベースを保有し、企業単位で保険請求業務を行っています。
ブロックチェーンという共有のデータベースに一定のフォーマットに沿ったデータを載せることで企業間でさまざまな情報を共有化、作業プロセスの共通化というメリットがあります。もちろん、自身が契約している会社以外のところに自分の情報が見られるのもプライバシーの問題などがあるため、共有する情報のアクセス権やセキュリティも考慮される必要があります。
保険企業の資金がどのように運用されているかが、ブロックチェーンにすべて記録されます。
すべての取引情報が記録され、保険加入者など外部から監視することもでき企業の透明性が高くなります。
24時間365日ずっとシステムが止まらないことも重要なポイントです。非中央集権であるブロックチェーンはシステム障害についてとても耐性が高く、ビットコインは2010年に稼働開始されてから一度も停止したことがないそうです。
スマートコントラクトという契約の自動実行機能を用いることで、特定の条件に合致したら自動的に保険の支払いが実施されるようになります。
今まではさまざまな仲介者が存在して仲介者ごとにマージンコストが発生していたものが、仲介者が不要になり大きなコストダウンと待ち時間がなくなると予想されています。
まとめ
保険事業は紙ベースのコスト高体質であり、IT化にも非常に大きなコストがかかるという現状ですが、ブロックチェーンには低コストで多くの情報をIT化できる可能性があることが分かりました。
大きなIT投資が必要でなくなれば、参入障壁が下がってより多様な保険サービスが生まれてくるかもしれません。
大手資本側にとっても、不要な仲介コストを削減して利益率の改善が見込めるかもしれません。
仮想通貨のハッキング事件などのセキュリティに対する不安や、一度にたくさんの処理が素早く行えるのかというスケーラビリティの心配など問題はまだまだありますが、それらのリスクを上回る大きな可能性がある分野のようです。
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