こんにちは、遠野です。
凝りもせずVRについての情報を収集していると、一つの記事が目に留まりました。
寝ながらVR体験ができる「HalfDive」というVRシステムについてでした。
まるでアニメのソードアートオンラインのようです。
ただ、装置を頭にセットして終わりではなく、どうやら全身にいろいろ感覚を届ける工夫がされているようです。
全身に感覚を!五感をいかに没入させるか
HalfDive のホームページを見てみました。
最初に下記の動画があって、どういうものかの概要が説明されています。
頭に装着して映像を見せるだけではありません。
まず球状の筐体を⽣かした、没⼊型サウンドシステムということで4つのスピーカーがついています。
よりリアルなオーディオが体験できるわけですね。
また、続いては触覚です。
ワイヤーを用いた力覚フィードバックモジュールにより、VR空間内で物に触れた感覚や、剣で切った感覚、摩擦感などを表現し、ワンランク上の没入体験を提供します。
https://diver-x.jp/halfdive/
ワイヤーによる力覚や、2基のファンによる⾵、エキサイターを⽤いた振動のフィードバックがあり、こうした機器を用いてより深い没入感を感じられるようです。
最後に、足にもコントローラーを装着します。
左右の足首の傾きによって、アバターの身体動作をエミュレーションし、寝ている状態であっても立っているのと同等以上の身体動作表現が出来ます。
https://diver-x.jp/halfdive/
続いてHand Controllerと書かれていましたが、「Coming soon」となっていました。
いずれにせよ寝ていても立っているような感覚があるのは素晴らしい技術だと思います。
さて、このようなVR体験ができるようにしようとしているのはなぜか、その理由がまた面白かったのです。
布団に入ったまま学校に行きたいという誰もが抱いたことのある想いから
なんとも俗な思いですが、どうやらそういった想いから、この開発や試みは始まっているようです。
布団の中に居ながらにして学校にいるのと同等の体験、職場にいるのと同等の生産が出来るようになれば人類のQOLは大きく向上するはずであると我々は考えます。そこで得られる価値・体験が同じであるならば人はよりモチベーションが低くとも実行できる手段をとるはずであり、必要なモチベーションが低ければ低いほどより多くの物事に対して働きかけられるようになると仮定するならば、寝ながらという人間にとっての基底状態は最も行動に適した状態であると考えることが出来ないでしょうか。
https://diver-x.jp/#mission
これほど正直に、センセーショナルな「Our Mission」をホームページに記載している会社があるでしょうか。
Diver-Xという会社です。
モチベーションや行動する気力が低い状態で、最大限の体験や行動ができるような世界を目指しているとのこと。
それでVRに着目して、最もモチベーションや行動量の低い状態、つまり寝ているときに発揮できる体験を創り出す、ということなのでしょう。
面白い。
こうした想いが世界を変えていくのかもしれません。
ここから様々な分野とコラボレートしながら、ますます発展していってほしいと思います。
何かのプロジェクトの始まりは、こういった些細なところから生まれてくるのかもしれません。
寝ながら体験の最大限をどこまで実現するのか、今後も楽しみです。