こんにちは、遠野です。
VRやARなどの世界が盛り上がり続けています。
その中でも特にARは、「ポケモンGO」を始めとしてゲームなどいろんな業界とコラボレートして、徐々に日常に入り込んできているように思います。
様々な市場が拡張している中ですが、どうやら高速バスという思いもよらないところにも広がっているようです。
寝る場所から体験する場所へ
高速バスというと、深夜バスを想像します。
そして、深夜バスというと寝るだけというイメージです。
特に何かをすることもなく、消灯して、スマートフォンの明かりも眩しくて、寝るだけしかできることがない。
そんなイメージを覆して、どうやらバス内でARの体験ができる空間を作ったバス会社があるそうです。
KDDIと全但バス(兵庫県養父市)の取り組みで、「個室×AR」のサービスが提供されていました。
KDDIのニュースページの一つに、その詳細が書かれています。
2021年12月28日から2022年2月28日まで、大阪-城崎(きのさき)温泉間(約3時間30分)および大阪-湯村温泉間(約3時間)で実施される。
https://time-space.kddi.com/au-kddi/20220208/3261
車内の後方に「グリーンルーム」と呼ばれるシートが用意されているようです。
実証期間中は通常の運賃プラス1,000円で体験することができ、非常にリーズナブルな価格帯。
KDDIのスマートグラスとauのスマホをバス運転手から受け取って、室内で使用します。
移動の時間をエンターテイメントに変換している、新しい観点の取り組みだと感じました。
さて、スマートグラスを受け取って、ARの世界を覗き込めるとして、何ができるのでしょうか?
100インチ相当の仮想スクリーンが目の前に!
バス内では「NrealLight(エンリアルライト)」というスマートグラスを使用するようです。
これは5G対応AndroidスマートフォンとUSB Type-Cケーブルで接続して使用する機器で、それを利用して様々なコンテンツを楽しめるようになっています。
このスマートグラスを用いて、観光モデルコース動画や、YouTube、Netflixなど多様なコンテンツを100インチ相当の仮想スクリーンで楽しむことができる。
https://time-space.kddi.com/au-kddi/20220208/3261
このようなイメージで楽しめたら、移動時間もより有効活用できそうです。
今まで何もできなかった場所で、ただその場を楽しみ、休み、快適に過ごすこともできますが、こうしてより選択肢の増えるコンテンツが増えるのは面白いことだと思います。
選択肢が増えるから、その先のコラボレートが増えるのです。
バスだけでなく、新幹線、タクシー、いろんな”止まっている時間”に今後ARが入り込んでくるのでは、と思います。
こうした生活が当たり前になる世界を想像すると、ワクワクしますね。