月のマイホームで満天の星空、地球を眺める日が来るかも!月面プロジェクトのトレンド

こんにちは。綾部です。


時々天気予報等で「来週は〇〇ムーンが見られます!」といった話を聞いたことはありませんか?

〇〇に入るワードは月によって異なります。例えばスーパームーンとか、ウルフムーンとか、5月の満月なんかはフラワームーンと呼ばれています。

夜空を見上げると一際目立って、その時々でさまざまな姿や色を見せてくれる月って神秘的ですよね。


(ちなみについ先日の5月16日はちょうど満月のフラワームーンdayでしたが、残念ながら関東は曇りで見えませんでした。。)


普段は空に浮かんでるそんなお月さんなんですが、誰しもSFや未来の話を聞いて、月面旅行や移住をしてみたいと一度は思ったことがありませんか?


特に、私はもともと専攻が物理でしたので、宇宙や天体に関することは好きで、生きている間に月面旅行を一度は経験したいと夢を見ています。


そう考えた時、人類は今どれだけ月面旅行や月移住に近づいてるのか、今回は簡単に月面旅行や月移住に関係する最近のトピックをいくつか挙げましたので紹介させてください。

着陸場所を細かく選択できる方法を試行中


従来の天体探査における着陸場所というのは、「降りやすいところに降りる」という選び方でした。


それはその天体のことがまだよくわかっていなかったため、まず着陸してみようという考えだったからです。


ただ、今は外からの観測などであらかじめその天体のことについて詳しくなってきているため、探査の目的がだんだん具体的になってきています。


なので、目的に応じて「降りたいところに降りる」ということが今後求められるステージに来てます。

出典:MOON SNIiper SLIM PROJECT(2021年11月19日時点)


それを達成するために、「画像航法」と呼ばれる特殊な制御方法で、高精度に月面上空での自分の位置を把握してピンポイント着陸するJAXAのプロジェクトがあり、2022年末までに探査機を打ち上げる予定だそうです。


理想は「あのクレーターの隣のあの岩のところ」といったようにピンポイントに着陸をするイメージみたいですね。

燃料エネルギーとしての水資源の確保

2040年に1000人が月に住み、年間1万人が訪れるというビジョンを描いて推進している民間プロジェクトもあります。

出典:株式会社ispace / ispace, inc.(2021年3月1日時点)

地球でも生きていくために水は何より大事ですよね。

また、月では化石燃料などがないため、燃料としても使える水は喉から手が出るほど見つけたいものになっています。

可能性がある場所に着陸し、細かく見て水を発見すれば、エネルギーが確保でき、インフラの発達や地球との接続港となる街を作ることができるかも。

地上の無人建設技術を駆使し、月面でインフラを作る

月面に無人の建設機械を置いて、月面インフラを整える試みがあります。

出典:国土交通省ウェブサイト~月面等での建設活動に資する無人建設革新技術開発推進プロジェクト~(2021年8月1日時点)

地球上(地上)で培われたり、これから開発していく無人の建設技術を、月面にも横展開していくアプローチで、2025年までに地上で無人建設技術を確立し、2030年以降に無人拠点建設・有人常時滞在を計画しているそうです。

肝心の燃料も水資源が確保できれば動かせる可能性もあり、さらに燃料エネルギーの掘削も無人建設技術で効率よくできるようになれば、どんどんインフラ整備が進んでいく可能性があるのではと期待しています。

月面でも地上と同じように建設が進むようになって、地上のように建設ラッシュが始まる日が来るかもしれないと考えるとワクワクしますね。