年中美味しく旬な野菜・果物が食べれる世の中に期待!スマート農業の実現

こんにちは。綾部です。

先日、友人とイタリアンを食べに行ったときに、季節限定の菜の花が入った石窯焼きピザが目に入りました。

「春の皿には苦みを盛れ」ということわざもあるようで、この季節の菜の花は昔から親しまれていたそうですね。

もちろん注文させていただき、食べるととても柔らかく、程よい苦みがメインの食材を引き立てて、旬の野菜っていいなと改めて思いました。

季節の美味しい食材や、日本の気候では生産できない青果物など、なかなか食べられないものがいつでも日本で手に入るようになったらいいですよね。

それを実現する手段として、スマート農業という新たな農業がありますので、今回は簡単に内容を紹介させてください。

栽培地の気候に左右されない農作を模索

従来の農作では、その土地の湿度・温度・天候を好む作物を栽培しています。

その土地の気候を苦手とする作物は栽培できないため、その場合は外からの調達になりますが、作物ごとに許容できる気候条件の範囲は様々です。

それに対して、許容気候の範囲によらず、様々な作物を同じ土地で栽培できるようにする。

この初期段階の試みとして亜熱帯に属する沖縄で、高温多湿を苦手とするイチゴやトマトを栽培するプロジェクトがあります。

出典:気候に左右されにくい農業ソリューション~アジアモンスーンモデル植物工場システム(Panasonic Newsroom Japan:2021年6月22日時点)

IoTやクラウドを活用した「スマート農業」と呼ばれる新しい農業で、最適な栽培環境を実現できるグリーンハウスを建設し、実証実験を行っています。

温度、湿度、光、CO2濃度の数値制御、強風や有害な赤外線から守る建物になっており、クラウドでデータ管理・分析もできるそう。

コスト性も考慮されていて、手に入りやすい価格での実現も視野に入れています。土地や季節関係なく様々な作物を栽培できるようになるといいですね。

作物の内部を可視化して鮮度・品質が見えるように

作物の反射光から、熟度、鮮度、栄養特性がわかるようになる技術です。

出典:青果物の品質が“見える”! 光学技術と人工知能を用いたソリューションとは(AGRI JOURNAL:2022年1月14日時点)

反射光から内部の画像データを作り、機械学習モデルで品質をとらえることができるようになるそう。

より旬で美味しい野菜や果物が食べれるようになって、美味しいものがたくさん並んで選びきれなくなる日が来るかもしれないですね