こんにちは。綾部です。
今回は、サンゴの生態保全に関して、最新技術を用いた取り組みがありますので紹介したいと思います。
まず、サンゴの生態保全について、地球温暖化によるものとみられるサンゴの白化現象が世界中で進んでおり、それによってサンゴが失われるようなケースに陥ることがあります。
ワクセルのコラボレーター大嶋紗織さんが取り組むサンゴの苗作りプロジェクト!
先日、こちらのブログでも、ワクセルのコラボレーターさんが取り組まれているサンゴ保全のプロジェクトを紹介させていただきました。
大嶋紗織さんは自ら設立した株式会社ラグーンにて、ダイビングインストラクターをされているワクセルのコラボレーターの方です。
幼い頃から海と触れ合い、ダイビングを通じてサンゴに興味を持たれてきた方です。
サンゴの保全に取り組まれている方でもあり、その一環としてサンゴの苗作り体験を開催されています。
スティックにサンゴの苗を針金で固定した苗づくりをし、海に植え付けてサンゴの成長の手助けを参加された方々と一緒に取り組まれています。
苗にはみんなの想いを書いたメッセージも添えられており、それぞれの苗に人の想いが載せられた貴重なサンゴといえますね。
サンゴの断片を冷凍保存する新手法!後世に残し続けていくサンゴ保全プロジェクト!
サンゴを冷凍保存し、条件を整えた上で野生に戻して成長を確保させる。
そんな取り組みは以前からありましたが、それはサンゴの幼生や精子に対してのことでした。
上記の形態のサンゴが得られるのは、年に数日の産卵期のみのため、機会は貴重なものとなっていました。
しかし、普段生息しているサンゴからその一部を採取し、液体窒素で-196℃に急速冷凍すると生きたまま冷凍保存することが可能との新しい研究結果が報じられています。※1
冷凍状態からの回復についても、解凍から24時間後に冷凍前と同レベルの酸素消費量を発揮しており、期待していた正常な回復傾向が見られてるようです。
この研究を生かすと、温暖化によるサンゴの白化現象が進みやすい熱い季節には、一時的に冷凍保存することでもしかしたら助かっているサンゴもあったかもしれないと考えると、サンゴの保全に大きな貢献をしていけるかもしれませんね。
冷凍技術や解答技術全般も年々進化していっていますので、汎用的になるようになっていくといいですね。
※ 1 参照:サンゴを冷凍保存する新技術。絶滅が危惧されるサンゴ礁保全に明るい兆し(2023年9月20日時点)