こんにちは。
綾部です。
夜空を見上げて、あの星の向こうには何があるんだろうと考えたことはありませんか。
星座の形を追いながら、昔の人たちが宇宙に思いを馳せたように、私たちもまた、宇宙への憧れを持ちますよね。
そして、今やテクノロジーの進歩によって、実際に宇宙を探検したり、より深く理解したりする取り組みが進んでいます。
そんな中、日本科学未来館で開催中の特別展示「きみとロボット展」では、最新の量子コンピューター技術や、宇宙に関わるさまざまなテクノロジーが紹介されています。
参照:日本科学未来館に新常設展示、“宇宙”読み解く観測体験&音楽で学ぶ量子コンピュータのしくみ(2025年4月29日時点)
今回は、「量子コンピューター」と「宇宙開発」という二つの大きなテーマについて、皆さんにご紹介していきます。
量子コンピューターが描く、これからの宇宙探査

量子コンピューターとは、これまでのコンピューターとはまったく異なる原理で動作する新しい計算機のこと。
量子力学の法則を使って、通常のコンピューターでは到底扱えないような膨大なデータを高速で処理することが可能です。
この技術が実用化されると、宇宙探査の世界でも大きな変化が期待されています。
たとえば、宇宙空間でのシミュレーションなど、従来は計算に何年もかかっていた惑星の大気変動や、銀河系レベルのダイナミックな動きも、量子コンピューターなら短時間で分析できるかもしれませんね。
展示では、量子コンピューターによって加速する「新しい宇宙探査ミッション」のシミュレーション動画が流れているそうです。
火星探査のルート最適化、未知の惑星に生命体が存在する確率の計算など、これまでSFの中で語られてきたような世界が、見れるかもしれませんね。
地球を飛び出す日も近い?ロボット技術と宇宙開発の現在地

最近では、ロケットの自動運転技術や、月面でのロボット建設プロジェクトが本格化していますね。
人間が行くにはリスクの高い環境でも、ロボットなら活動できる。
そんな発想から、月や火星での基地建設計画が進められていることが多いですよね。
日本科学未来館の展示では、日本のJAXAが取り組んでいる月面ロボットミッションの模型が展示されているそうです。
あらかじめ設定されたミッションに従って、月の地表を自律走行し、資材を運び、基地の基礎部分を組み立てる役割を果たします。
また、人工衛星や宇宙船のメンテナンスを行うための「宇宙作業ロボット」も紹介されているようです。
これらの技術が進めば、より安全かつ効率的に宇宙での作業ができるようになりますね。
宇宙開発というと、国家レベルの壮大なプロジェクトを想像しがちですが、こうした細かな技術の積み重ねが、未来の宇宙進出を支えていますね。
量子コンピューターが宇宙探査のスピードと精度を大きく変え、ロボット技術が人類の宇宙進出を支える時代がすぐそこまで来ていると感じます。
まだ課題も多いですが、日々着実に前進している研究開発の現場に触れると、未来への期待がふくらみますね。