こんにちは。
綾部です。
AIと聞くと、どこか遠い世界の話のように感じてしまう方もまだいらっしゃるかもしれません。 でも、実は私たちの身近なタスク 、たとえば、メールの下書きや議事録の要約、ちょっとした文章のブラッシュアップにも、すでにAIは溶け込んできています。
中でもOpenAIが提供する「ChatGPT」シリーズは、私たちがAIと向き合ううえでの入り口として、多くの人に利用され始めているようですね。
ただ、ChatGPTには複数の「モデル」が存在し、それぞれに得意な分野や使いどころがあります。今回は、そんなモデルの特徴と使い分けについてまとめてみました。
まずは4o。日常のタスクの味方

OpenAIは、ChatGPTのモデル「GPT-4o」を、日常的な用途において推奨しているようです。
参照:OpenAIが「こっそり」教えるChatGPTモデル使い分けガイド。そのタスク、最適なモデルはどれ?(2025年5月30日時点)
具体的には、ブレインストーミング、テキストの要約、メールの下書き作成、さらには創作系コンテンツのアイデア出しまで、かなり幅広くカバーしてくれるとのこと。
OpenAIが提案する使い方の一例としては、「会議のメモを簡単にまとめる」「自分が書いたレポートを整えてもらう」「複数の案を比較する」などがあります。これを読んで、実際に日常で使える場面がすぐに思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
私自身も、企画の構想を考えるときなどにGPT-4oを使ってみたことがありますが、思ってもみなかった視点のアイデアが出てくることがあり、なかなか侮れませんでした。
より繊細な表現や共感が必要なときはGPT-4.5

一方で、文章にもう少し「ニュアンス」や「共感」が必要な場合、GPT-4.5というモデルが適している場面もあるようです。
たとえば「魅力的なSNS投稿を作りたい」「お詫びの文面を共感的にまとめたい」「製品の説明を自然な口調で伝えたい」といったタスクに、GPT-4.5の活用が効果的とのことです。
GPT-4.5は現在、ChatGPTの有料プランに登録することでアクセス可能な「研究プレビュー」版として提供されているとのこと。
感情知能や自然な対話性といったポイントに重きを置いて設計されているようで、読み手の心に届くような表現を必要とする場面では、こちらのモデルを試してみるのもいいかもしれません。
より複雑な思考が必要な場面には推論モデル

また、分析や計画、技術的な作業など、より論理的な思考が求められる場面では「推論モデル」と呼ばれるタイプが用意されているとのことです。
OpenAIが紹介している代表的なモデルに「o3」や「o4-mini」「o4-mini-high」があります。
「o3」は、高度な計画立案や市場分析、ビジネス戦略の立案などに向いており、段階的な思考を経て答えを導き出すよう設計されています。たとえば、スプレッドシートを使った予測や、複雑な仮説検証などにも対応できるとのこと。
「o4-mini」や「o4-mini-high」は、より技術寄りのタスク、たとえば、CSVファイルの整理や、科学論文の要約、Pythonコードのバグ修正などに向いているようです。細かい違いはありますが、「処理速度」と「解像度の高さ」のバランスで使い分けられるイメージかもしれません。
今回の情報を見て、ChatGPTには、私たちの暮らしや仕事に寄り添うさまざまなモデルが用意されているようですね。
ちょっとした作業のサポートから、がっつりしたプロジェクトの思考整理まで、AIとの付き合い方は、モデルごとの特性を知っておくことで、もっとスムーズになるのかもしれませんね。