こんにちは。
綾部です。
みなさんは、夜空を眺めていて「もしも人間の目には見えない光が見えたら、どんな世界が広がっているんだろう?」と考えたことはありませんか?
宇宙は常に好奇心の対象ですが、最近また一つ、ワクワクするような新しい地図が私たちの手元に届きました。
今回は、月面からさらに視点を広げて、宇宙全体の姿を捉えた最新のニュースをお届けします。NASAが公開したばかりの、目には見えない光で描かれた宇宙の姿を一緒に見ていきましょう。
赤外線の波長で描かれた新しい宇宙の姿
NASA(アメリカ航空宇宙局)が、赤外線の波長で観測した最新の「全天マップ」を公開しました 。
参照:赤外線で観測した最新の全天マップをNASAが公開 SPHEREx宇宙望遠鏡が半年間でデータを取得(2025年12月29日時点)
このマップを作成したのは、NASAの「SPHEREx(スフェレックス)」という宇宙望遠鏡です。驚くべきことに、この膨大なデータはわずか半年間という短期間で取得されたものなのだそうです。
公開された画像を見ると、中央を左右に横切るように明るく輝いている部分がありますが、これは私たちの住む「天の川」に相当する領域です。そして、その上下に無数に散らばっている光の点の正体は、その大半が遥か遠方にある別の銀河たちなんです。
普段、私たちが夜空を見上げて目にしている星々は、宇宙のごく一部にすぎません。しかし、赤外線という特殊な光の窓を通して見ることで、これほどまでに密度が濃く、奥行きのある宇宙の姿が浮かび上がってくるんですね。
目に見えない光が教えてくれる宇宙の広がり
赤外線での観測は、目に見える光(可視光)では塵などに遮られて見えない天体の情報を私たちに教えてくれます。
今回のSPHERExによる全天マップは、単に美しい画像であるだけでなく、宇宙の果てにある銀河の分布や、私たちが住む銀河系の成り立ちを知るための非常に貴重なデータになります。
以前の記事でお話ししたJAXAの「ピンポイント着陸」を目指すプロジェクトもそうですが、今の天文学や宇宙探査は、あらかじめ外側からの観測でその場所のことを詳しく知り、具体的な目的を持って次のステップへ進むというステージにあります。このように全天を詳細にマッピングする技術が向上することで、次に私たちが「どこを目指すべきか」という指針がより明確になっていくはずです。
半年という短いスパンでこれほど広範囲のデータを集められるようになった技術の進歩には、物理好きの私としても目を見張るものがあります。かつては想像もできなかったようなスピードで、宇宙の解像度が上がっているのを感じますね。
月への移住や旅行を夢見る私にとって、その舞台となる宇宙全体がどのような姿をしているのかを知ることは、まるで旅に出る前に最高に詳しい地図を手に入れるような高揚感があります。
今回公開された全天マップは、私たちの想像力をさらに遠くの銀河まで連れて行ってくれるものでした。目に見える世界だけがすべてではなく、赤外線のような見えない光の中にこそ、宇宙の大きなヒントが隠されているというのは、とても興味深い話だと思いませんか?
いつか私が月面から、この全天マップのような景色を頭の中に思い描きながら、夜空に浮かぶ地球や星々を眺める日が来ることを願って、これからも最新の宇宙トピックスを追いかけていきたいと思います。