こんにちは。綾部です。
今回は、成長著しく、世の中の在り方を大きく変えるといわれているメタバースに関するプロジェクトを紹介したいと思います。
以前にも、メタバースに関する学部開設や音響、eスポーツ分野などでのメタバース関連のプロジェクトを紹介させていただきました。
また、特定の場所・本人がリアルで行わなければならなかった就活・就労関係の手続き・コミュニケーションなど、インターネット上の仮想空間でもできるようにするメタバースの活用について紹介したいと思います。
バーチャル市役所をメタバース上で再現!職員採用PR動画に生かすメタバースプロジェクト!
以前に、職員採用活動にメタバースを生かしているプロジェクトを紹介しました。
市役所の建物を舞台に、アバターが職員採用をPRする動画を通じて仮想空間でリアルに近いイメージを感じられる取り組みをメタバースを活用して行っています。
メタバース上でも資格や人とのコミュニケーションをとることができ、判断材料となる情報の質として高いものが提供できるツールになりうることに着眼した例と言えますね。
メタバースで聴覚がい害者コミュニティーを運営。多様な雇用機会の創出に取り組むワクセルとのコラボレートプロジェクト!
高野恵利那さんは、両耳中等度難聴をかかえながら看護師としてお仕事をされている方であり、ワクセルコラボレーターもされています。
ワクセルのコラムでは、ご自身の難聴の経験から、人との長期的な関係構築におけるコミュニケーション・会話力の必要性を認識しつつも上手くいかない挫折も経験、看護師を目指し同じように障がいを抱えられている方々の支援になることを考えてこられたと綴られています。
病院勤務を通じて、患者さんとしてよりも退院後の就労者に対する支援をしたいという気持ちが大きくなっていったそうで、健常者と比べた時の転職状況は難しいということに対しても何かできることをしたいと思うようになっていったとのことです。
今は、「手帳がない障害者が安定した収入を得られる仕組みを作る」を達成するため、メタバース聴覚障害者コミュニティ「みみトモ。ランド」を運営されており、その他にも講演会やイベント登壇、地域看護学会発表などの活動をされているとのことです。
メタバースに関する下記のイベントにも携れています。
・メタバースのお祭り出店(メタ祭り メインは令和5年6/23、6/24 ブースは8/31まで公開)
・メタトーーーク:令和5年8/5 出演
・メディバースシティ1周年:令和5年8/11登壇
・地域看護学会発表:令和5年9/3テーマ:当事者と創る「選択可能な未来社会」~メタバースの活用による当事者への共感と協働へのチャレンジ~
障害者手帳を持てない障害者が安定した収入を得られる仕組みを作ることを目標に掲げられており、
聴覚障害者コミュニティ「みみトモ。ランド」にて、メンタル面や対策方法の共有(ピアカウンセリング)、医療や研究、聴覚障害者向けアプリ情報など最新情報を得られる空間作りをされています。
また、長期的な支援に欠かせないのは雇用面であり、同時に障がいという健常者とのとらえられ方の差を感じてしまう難しさがあると思います。しかし、これからの時代にその難しさを乗り越えるだけの大きな改革に取り組まれている想いと行動は素晴らしいなと感じます。
メタバースやオンラインの障がい者支援の活用というのは、どちらかというと積極的に・大いに取り上げられる分野ではないかもしれないです。
ですが、高野さんのように周囲を巻き込んでコミュニティーを活用してメタバースなどの新しい技術とのシナジー創出とこれまで以上の貢献に取り組まれていて、
それが大きな動きになっていく、世の中の貢献につながっている将来を想像すると楽しみです。