こんにちは。
綾部です。
1本の映画が、その後の生き方や考え方に大きな影響を与えることってありますよね。
特に近年では、ただのエンタメ作品にとどまらず、社会的なテーマや深いメッセージを添えた映画が増えてきています。
今回は、ワクセルの主催者、実業家・投資家としてだけでなく、映画プロデューサーとしても活動している嶋村吉洋さんについて取り上げたいと思います。
10代から始まった多彩なキャリア、映画制作への道
嶋村吉洋さんは、10代の頃から起業を志し、ビジネス・投資・映画の世界を横断して活躍してきた方です。
現在は、サイバーエージェントやテレビ東京、朝日放送、オリコンといった有名企業の大株主としても名を連ねながら、映画プロデューサーとしても国際的に評価される作品を手がけています。
一方で、映画においては、プロデューサーという枠にとどまらず、作品と深く関わられています。
作品は日本国内にとどまらず、世界のマーケットを意識した内容になっており、カンヌ国際映画祭に足を運ぶこともあるそうです。
こうした姿勢は、映画を単なる投資対象としてではなく、表現手段・共感の媒体としても捉えていることの表れではないでしょうか。
「映画を通じて伝えたいことがある」「プロデュースは“届けたい価値”を社会に流通させる手段の一つ」と語る嶋村吉洋さんの言葉には、作り手でありながら“社会との関わり”を常に意識されています。
一方で、映画制作には多額の資金が必要になりますが、ここで嶋村吉洋さんのもう一つの顔、投資家としての側面が生きてきます。
自身が築いた投資による収益基盤をもとに、映画という文化活動にも資源を循環させる。
この構造があるからこそ、作品の内容や制作体制においても妥協のないこだわりが実現できているのかもしれません。
「ワクセル」に見る、文化と投資をつなぐ共創の場
嶋村吉洋さんがもう一つ大切にしている活動が、「ワクセル」というソーシャルビジネスコミュニティの運営です。
ここは、映画、音楽、教育、地域振興など、ジャンルを超えてさまざまなプロジェクトが集まる“共創のプラットフォーム”。
なんと現在、登録されているコラボレーター(参加者)は1,700名を超えるそうで、著名人から地元で活動するクリエイターまで幅広い顔ぶれがそろっています。
このワクセルのなかに、映画プロジェクト専用のページがあることからも分かるように、嶋村さんは「文化活動と経済活動の両立」を実践しているように感じます。
興味深いのは、これらの活動が「配当を基盤にした投資モデル」と連動していることです。
嶋村吉洋さんは、安定したインカムゲイン(配当収入)を重視した株式投資を実践しており、その収益を文化・教育・地域に還元していく循環を築いています。
応援したい企業に投資し、得た収益で応援したい人やプロジェクトに投資する。そんな“応援の循環”が、投資と映画、そして社会をつなげていますね。
このようなスタイルは、単なる「成功者の趣味」ではなく、むしろ、「個人の信念と社会貢献をどう重ねていくか」という問いへの一つの実践例とも言えるのではないでしょうか。
投資で得たリターンを、ただ資産として保有するのではなく、文化や人づくりに還元する。
「誰を応援したいか」「どんな社会をつくりたいか」を軸に資金も人も集めていく、嶋村吉洋さんのスタイルは、これからの時代における新しい“投資と文化”のつながり方を教えてくれる気がします。
今後もどんな映画やプロジェクトが生まれていくのか、楽しみです。