こんにちは。
綾部です。
近年、テクノロジーが私たちの生活にぐっと身近になり、都市部を中心にスマートシティ化が進んでいるのを感じる機会が増えてきましたよね。
でも、それが地方の自然豊かな土地とどう結びつくのか、まだピンと来ない方も多いかもしれません。そんな中、注目を集めているのが宮崎県・青島で開催されている「青島テックイベント」です。
このイベントは、「自然×テクノロジー」という、いま注目のテーマをリアルに体験できる貴重な場であり、毎回新しいチャレンジが行われています。
今回は、その「青島テックイベント」の内容を振り返りながら、ドローンを活用した水難救助という現場の最前線を覗いてみたいと思います。
ドローンで“助ける”時代へ、青島テックの水難救助デモとは
これまで「ドローン」と聞くと、空撮や物流、農業などでの活用がイメージされがちでしたが、“人命救助”というミッションに活用される時代がすでに始まっています。
2025年6月22日、宮崎県青島にてワクセルとNPO法人・宮崎ライフセービングクラブが主催する第3回「青島テック水難救助イベント」が開催されました。青島テック実行委員会による本イベントは、ドローンを使った実践的なレスキューデモンストレーションが目玉。
たとえば、登場したのは株式会社スカイウォーカー社の日本最大級の資材運搬ドローン。
この大型ドローンは、実際にサーフボードを吊り下げて水難者の元へ運ぶという救助デモを実施し、見学者の注目を集めました。
これまで人間が泳いで届けていた救助用具を、空からドローンで届けることで、要救助者への到達時間を短縮し、安全性を高めることが期待されています。
また今回は、浅瀬や波打ち際でも機動力を発揮できる最新型ジェットボードも登場。
従来の水上バイクでは難しかった場所でも救助活動が可能になり、青島のような自然環境での新たな選択肢として注目されています。
まさに、「ドローン=空飛ぶおもちゃ」というイメージを覆す、本格的な災害対策テクノロジーの場となっていました。
子どもから大人まで、ドローンを学ぶ未来体験
水難救助のデモンストレーションだけでなく、「青島テックイベント」は体験型教育の側面も持ち合わせています。
イベント会場内では、ドローン操作の体験ブースが設けられ、子どもたちが夢中で参加する姿が見られました。
このような体験を通して、参加者は単にドローンを“触る”だけでなく、その背景にある社会課題や技術の役割を考えるきっかけを得ていたようです。
また、子どもたちが将来的にテクノロジーやレスキュー分野に興味を持つ入口としての役割も果たしており、「体験から生まれる学び」の重要性が感じられました。
自然とテクノロジーが融合する場所、それが「青島テックイベント」。
都市部ではなかなか感じられない、自然の中で最新技術を体験できるこのプロジェクトは、地域課題の解決とテクノロジー活用の実証フィールドとして、これからの地域づくりに大きな示唆を与えてくれます。
ワクセルが目指す「社会課題の解決と共創」というコンセプトが、まさに形になっている好例ではないでしょうか。
単なるイベントとしてだけではなく、持続可能な社会に向けた新しいライフスタイルの提案の場として、青島テックは今後さらに注目されていきそうです。
次回の開催ではどんなテクノロジーが登場するのか、今後も楽しみです。