保護者の「調理」が子どもの「成長」を育む?最新研究から見えた家庭の力

こんにちは。綾部です。

みなさんは最近、家族や友人と一緒に料理をしたことはありますか?

私は料理が得意というわけではありませんが、一緒に食事を作ったり食卓を囲んだりすると、不思議と会話が増えて、いつもより楽しい時間になる気がします。

料理は「食べるための準備」というイメージがありますが、実はそれ以上の役割があるかもしれません。

東京科学大学の研究チームが発表した最新の研究では、保護者の調理技術が高い家庭ほど、子どもの心の成長に良い影響が見られたことが報告されました。

もちろん、「料理が上手だから子どもが成長する」と単純に言えるわけではありません。しかし、家庭での調理や食事の時間が、子どもの心を育む大切な機会になっている可能性が示されたのです。

今回は、この興味深い研究について紹介したいと思います。

保護者の調理が育む「心の成長」

今回の研究では、日本全国の小学4年生とその保護者3,600組以上を2年間追跡し、調理技術と子どもの成長の関係を調査しました。

参照:親の調理技術が子どもの心の成長を支える(2026年6月22日時点)

その結果、保護者の調理技術が高い家庭では、子どもの「レジリエンス(困難を乗り越える力)」や、「向社会的行動(思いやりや助け合いの行動)」が高い傾向にあることが分かりました。

さらに、そのような家庭では、

・野菜を食べる機会が多い
・親子で一緒に料理をすることが多い
・学校生活などについて会話する時間が長い
・家族の信頼関係が築かれている

といった特徴も確認されています。

つまり、調理技術そのものだけではなく、料理を通して生まれるコミュニケーションや家庭環境が、子どもの成長を支えている可能性があるということです。

毎日の「食卓」が未来をつくるかもしれない

私たちは料理というと、「栄養バランス」や「健康」を思い浮かべることが多いかもしれません。

しかし今回の研究は、それだけではなく、「食卓で過ごす時間」や「親子の会話」が子どもの心の成長にもつながる可能性を示しています。

もちろん、この研究だけで因果関係を断定することはできないかもしれませんが、

それでも、家族で一緒に料理をしたり、食事を囲みながら今日あった出来事を話したりする時間には、数字では測れない価値があるのではないでしょうか。

忙しい毎日だからこそ、短い時間でも一緒に食卓を囲むことが、子どもだけでなく家族全員の心を豊かにしてくれるのかもしれません。

これからさらに研究が進めば、「調理」が子どもの成長にどのような影響を与えているのか、より詳しい仕組みが明らかになる日が来ることを期待したいですね。