こんにちは。
綾部です。
本日は、ソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」が主催する『ユニバーサルイベント』の最新の取り組みについてご紹介します。
このイベントは、年齢、性別、国籍、障がいの有無といった違いを乗り越え、誰もが楽しめるインクルーシブ(包み支え合う理念)でユニバーサル(すべての人が利用しやすい)な社会を実現することを目指しているものです。
一般社団法人ユニオンの代表理事であり、理学療法士・社会福祉士の経験を持つ星田暁さんは、高齢者支援に関わる中で、「誰もが安心して過ごせる場所」「人と関われるきっかけ」を地域に広げたいという想いからユニバーサルイベントを開催されているそうです。
星田さんによれば、「ユニバーサル」とは、言葉だけ聞くと難しく感じられるかもしれませんが、実際には「誰かと一緒に楽しむ」こと、そして目の前の人と笑い合い、空間を共有する瞬間そのものが「ユニバーサル」であると感じているとのことです。
違いを超えてつながる光景 ユニバーサルイベント東京2025
2025年4月29日(火)に開催された「ユニバーサルイベント東京2025」は、「垣根のない地域社会」をテーマに、東京都大田区の田園調布せせらぎ館にて開催されました。
当日は、障がい者、アクティブシニア、医療・介護従事者、学生など、多様な参加者が集まり、会場は賑わいを見せたそうです。
この東京開催では、11月に日本で初めて開催されるデフリンピック(聴覚障がい者の国際大会)にちなみ、デフバスケットボールとデフテニスの日本代表候補選手による体験会やトークショーも実施されました。
選手と参加者が一緒にプレーし、手話で交流する様子は、まさに「違いを超えてつながる」光景を生み出したそうです。
参加者からは、「子どもがデフバスケ選手と交流して、“手話ってカッコいいね!”って言ってました」という喜びの声が寄せられているとのことです。
館内には、福祉、美容、教育など多分野から22店舗が出店し、有機野菜やコーヒーの販売、健康チェック、介護美容、ハンドメイドワークショップなど、「体験型のお祭り」のような雰囲気だったようです。
また、イベントの最後を飾ったのは、ワクセルのコラボレーターの妹尾美穂さんらが主導したドラムサークルでした。
リズムに合わせて参加者、出演者、スタッフ、主催者までもが一緒に太鼓を叩き、言葉の壁や立場の違いを超えて、“全員が主役”になる一体感が生まれたようです。
また、主催者による特別対談では、ワクセル総合プロデューサーの住谷知厚さんも登壇し、「ユニバーサルイベントを通じて目指す未来」や「誰にとっても住みやすい街づくり」について、専門的な視点から活発な議論が交わされたそうです。
協賛企業もトレーニングジムの知見を活かした体験ブースを展開するなど、イベントを通じて「地域の未来づくり」に深く関わっていたようですね。
誰もが主役になれる「あたたかい場」 ユニバーサルイベント大阪2025
2025年10月5日には、大阪・中崎町ホールにて「ユニバーサルイベント大阪2025」が開催されました。この大阪開催のテーマは【体験】と【あたたかい場】とのことです。
ステージでは、ダウン症書遊家の岩元祐磨さんや、視覚に障がいのあるアーティストグループ「カラフルな天使たち」など、多様なアーティストが力強い表現を披露し、温かい歌声が会場を包み込みました。
また、大阪でもデフリンピック女子バスケットボール日本代表選手によるトーク&クイズ大会が開催され、会場の注目を集めたようです。
会場内では、eスポーツ体験やドローン操縦体験など、参加者が自然に会話を交わせる体験コンテンツが充実していたそうです。
主催者トークセッションでは、「障がいをマイナスではなく“自分らしさの一部”として捉える」という須藤優斗さんの言葉に、多くの参加者が心を動かされたとのことです。
このイベントの最大の魅力は、会場で自然に起きた「あたたかい場」の光景で、席を譲り合う姿や、初めて出会った方が車いすを押す様子など、「誰かのために動くこと」が自然に起きる空間が実現できたそうですね。
ワクセルは、コラボレートを通じて夢を応援し合うコミュニティとして、こうした“垣根を越えた出会いの場”を日本全国に広げていくことを目指していて、多様な人々がそれぞれの場所で関わり合い、応援し合うことの積み重ねが、地域を、そして社会を変えていく力になっていくのが楽しみですね。