こんにちは。
綾部です。
最近、「人が再び月へ向かう」というニュースを目にする機会が増えてきました。実はこれ、かなり大きな出来事で、人類が月に有人飛行するのは約53年ぶりになります。
最後に人が月面に立ったのは1972年のアポロ17号。それ以降、月はずっと無人探査の時代が続いていました。そう考えると、今回の動きは久しぶりというより、新しい時代のスタートに近い感覚かもしれません。
そして、NASAを中心に進められている「アルテミス計画」がその中心です。
53年ぶりの月面有人飛行へ、アルテミス計画が始動

まず予定されているのが、宇宙飛行士を乗せて月の周りを飛ぶ有人飛行ミッションです。これは月面に着陸はしないものの、人が月へ向かうという意味ではアポロ以来の大きな一歩になります。
その後、段階的にミッションを進めていき、いよいよ月面への再着陸が計画されています。現時点では2020年代後半が目標とされており、実現すれば本当に“人が再び月面に立つ時代”がやってきます。
「行って帰る」から「滞在する」へ、月面開発の新フェーズ

ここで面白いのが、今回の月面プロジェクトは、昔のような「行って帰る」だけでは終わらないという点です。
今はむしろ、「月に滞在する」「拠点をつくる」という方向に進んでいます。特に注目されているのが、月の南極に存在すると考えられている水資源です。
水は飲料としてだけでなく、分解すれば酸素や燃料にもなるため、月面での生活やエネルギー供給の鍵になります。もしこれが安定的に使えるようになれば、月は単なる目的地ではなく、“宇宙の中継基地”のような存在になる可能性があります。
さらに、無人建設技術や遠隔操作のロボットなど、地上で発展してきた技術を月面に応用する動きも進んでいます。人が常にいなくてもインフラを整備できるようになれば、月面での活動は一気に現実味を帯びてきます。
個人的には、物理を学んできた身として、「理論で考えていた世界が、実際の場所として立ち上がってくる感覚」にワクワクしています。
これまで遠くにある天体だった月が、これからは「行ける場所」から「滞在する場所」へと変わっていくかもしれません。
もしかすると将来、月面から地球を見上げる日が来るのも、そこまで遠い話ではないのかもしれませんね。