ワクセルのコラボレーターから学ぶアスリートとしての社会・企業・地域との協働

こんにちは。綾部です。

今回は、ワクセルのコラボレーターの中でもアスリートの方が取り組まれているプロジェクトを紹介したいと思います。

約1500名のワクセルコラボレーターの中でも講演会やイベント、教育、地域活動に力を入れられている2名のアスリートの方を紹介させていただきます。

廣道純さんが推進する、講演会やイベントを通じたノーマライゼーションの浸透活動

一人目の方はプロ車いすアスリートの廣道純さんです。ワクセルの公式YouTubeチャンネルに動画でも紹介されています。

廣道さんは10代にバイク事故で脊椎損傷し、以来車いす生活を送られています。

日本初のプロ車いすランナーとしてご活躍されており、以下の華々しいご結果を出されております。

●陸上800m種目
2000年シドニーパラリンピック 銀メダル
2004年アテネパラリンピック 銅メダル
2008年北京パラリンピック 8位
2012年ロンドンパラリンピック 6位

車いす生活という実情を乗り越え、最高順位で世界2位の銀メダルを獲得される超一流の結果を出される姿を見せてなお、選手育成や車いすレース普及のための大会運営の取り組みの傍ら、健常者マラソンと車いすレースが融合できる大会の実現を目指しておられます。

競技の第一線を離れても、同じ車いす生活や悩みを抱える人たち、世の中や社会に与える貢献を大切にされている方だなと思いました。

そして現在は、スポーツオブハートというトークショーやスポーツ体験の催しを行うイベントの名誉理事もされています。

廣道さんは最初はパラアスリートの代表として呼ばれた一参加者だったと動画では語っておられました。

当時、オリンピック選手、芸能人とのパラアスリートの競演など、そういった発想が世の中になかった頃から関わって来られたそうです。

一参加者として参加していたところから、なぜ名誉理事になられたのかという点にも触れられていて、当時運営されていた方からパラアスリートを世の中にもっと知ってもらいたいということで、まず実行委員会に入るところから打診があったそうです。

打診があってのこととは思いますが、動画を見て思ったのは、廣道さんがパラアスリートだからだということだけではなく、当時の運営者がスポーツオブハートが赤字であっても、借金を抱えてまで毎年やり続ける姿に心を打たれ、毎年盛り上げて恩返ししようと思ったその想いがあったからではないかと自分は感じました。

廣道さんのビジョンは日本全国・現地でイベントをしてもっとパラアスリートや障がい者の認知を広げていきたい。

そして、障がい者がアスリートとして、さらにはアートやファッション、などの文化の面でも可能性を生み出していきたいと熱い思いを語っておられました。

イベントの運営として全国規模で開催していく活動に加え、今後は発信力が大事とのことです。

ワクセルとコラボレートしながら発信と接点づくりを大切にしていきたいと言っている廣道さんの今後の活動にまた注目していきたいと思います。

若い世代の夢をつなぐ活動に取り組むラグビープロアスリートでワクセルコラボレーターの長江有祐さん

二人目の方はプロラグビーアスリートの長江有祐さんです。

長江さんは愛知県にある中部大学でラグビー部の監督をされています。

2008年リコーブラックラムズで社会人ラグビー選手として歩み始め、2015年にはラグビー日本代表のバックアップメンバーに選出されています。

動画ではラグビー体験を交えながら、競技を通じたご自身の活動について語っておられました。

教え子の生徒さんと一緒に、全員参加でリポーターへラグビーの基本動作をレクチャーされていて、ラグビーというスポーツの認知を広げたい思いと敬意を感じました。

中には女子生徒や子供たちの姿も見えました。長江さんは、ラグビーを通じての生徒への教育にも熱心ですが、女子生徒が大学でもっとたくさんのことを学んだり経験していかなければならないと大学に直談判し、女子クラブチームを立ち上げたり、子供たちへのアカデミー設立にも取り組まれています。

自主的な子が多く、それは教育として社会で活躍できる人材育成を大事にしている長江さんの想いがあるからなんだなと思いました。

女性クラブチームは日本一にすること、そして子供向けアカデミー設立には企業の支援、地域を巻き込んでいくことが大事とのこと。

周りを巻き込んで、新しいラグビーの価値を開拓していく長江さんの活動を今後も楽しみにしています。