宇宙に先端材料の工場を作る!注目の次世代プロジェクト!

こんにちは。綾部です。

先月、H2Aロケットの打ち上げが成功し、日本でも宇宙関連プロジェクトが盛り上がっていますね。
 
今回はまた、そんな宇宙に関する新しい取り組みの紹介です。

H2Aロケットで打ち上げられた月面探査機SLIMでは新たな発見が期待されますし、直近は他にも色々なプロジェクトが話題になっています。

宇宙船の壁や構造物に電子回路を作成!スペースを有効活用するスマートな新手法!

先日、こちらのブログにて、宇宙船の壁などの構成部材上に電子回路を作成して、搭載できる電子機器を増やすことができる取り組みを紹介しました。

一回の打ち上げで限られた重量やスペースなどのルールの中で、一つでも搭載できる電子機器を増やせないか。という思いもあったことから、宇宙船の内壁や構造物に電子回路を作ってしまおうと考えた手法になります。

使えるものはなんでも使う!できることを増やしたいといった技術者のこだわりが伝わってきます。

宇宙船のスペックもこの技術によって大きく進化・変化するかもしれませんし、5年後、10年後が楽しみですね。

「宇宙工場」で新たな産業革命がおこるかも?実験や製造を行う宇宙施設!

宇宙空間に実験やデータ収集ができる装置を打ち上げ、先端材料や薬の開発を行うプロジェクトが話題になっています。※

従来から、ISS(国際宇宙ステーション)で科学実験や創薬などの取り組みはされてきましたが、ご存じのようにISSは老朽化が進んでおり、今後継続して取り組めるかはわからない状況になってきました。

そういった背景と、宇宙には無重力、真空、極低温などの特異な環境が、地球よりもはるかに生み出しやすいという好条件があり、

民間企業などが、自分たちで実験装置を打ち上げ、先端物質や薬の製造とデータ収集を効率的に進める試みを検討しています。

宇宙での製造・工場設置がもたらすものとして、一部では次なる産業革命は宇宙で起きるとも言われており、

科学者としてもその恩恵を受ける方としても期待とわくわくといった話ですね。

今、世間では今年のノーベル賞受賞者が注目されていますが、将来は宇宙工場で新しい発見・開発をした研究がノーベル賞を受賞する日が来るかもしれませんね。

※ 出典:宇宙に「半導体素材工場」、英企業が打ち上げへ–2024年初頭までに(2023年10月4日時点)