道路から走りながら電気を給電!次世代モビリティータイヤ!

こんにちは。綾部です。

今回は、未来のモビリティーとして組み込まれるかもしれない新しいタイヤのコンセプトを紹介したいと思います。
 
現在、ジャパンモビリティーショー(旧名称:東京モーターショー)が東京ビックサイトで開かれており、モビリティー関係の新しいコンセプトが話題に上がっています。

以前にも、次世代の車のコンセプトに関するプロジェクトを紹介させていただきました。

ホイール内部にモーターを設置!駆動性や旋回性が向上する新しい技術!

ホイール内部にモーターを設置する新しい駆動形式としてインホイールモーターが話題になっています。※1

インホイールモーターは各ホイール内部に設置されたモーターがダイレクトにタイヤを駆動させるものです。

ダイレクト駆動によってアクセル時の反応性や、車輪ごとの制御が可能になることで旋回性が向上するといった効果が期待されています。

市場が拡大している電気自動車に用いられるコンテンツとしても注目されており、今後の開発が楽しみな技術の一つですね。

道路に埋め込まれた送電設備から電力を受給!次世代インホイールモーター!

現在、インホイールモーターの応用として開発されている新しいコンセプトに、給電タイヤというものがあります。※2

これは、道路に埋め込まれた送電コイルからホイールへ電力を供給するというものです。

携帯のワイヤレス充電のように、車が道路を走りながらワイヤレス充電しているといったイメージに近いです。

ブリヂストンや東京大学大学院、デンソーらが研究開発しているこの給電タイヤは、

タイヤ側の受電コイルと路面側の送電コイルの隙間を、中継コイルを組み込むなどして構造改良しながら効率を向上させていっています。

受電効率がさらに向上し、今後の実証実験で成果を上げていくことで、将来ステーションに立ち寄る必要のない状態になっているかもしれませんね。

今方は想像できない車社会に向けて着々と開発が進んでいっていると思いました。

※1 参照:内燃機関超基礎講座 | インホイールモーターとは何か:究極の車両制御も可能か?(2021年4月19日時点)

※2 参照:道路から電気を送るブリヂストンの給電タイヤ(2023年11月1日時点)