ワクセルのYoutube動画でも紹介されたアドレナリンアートが示す、人と芸術の新しい形 東樹生さんの実演&トークセッション

こんにちは。綾部です。

近年、文書作成や文化芸術品の創作をすべて自動で行う「AI生成ツール」が話題になっています。

そうしたツールを扱えれば誰でも高度な著作物・芸術を生み出すことができる時代に突入してきましたね。

いずれ、AIが生み出したのか、人が生み出したアートなのか識別できない時代が訪れるとも言われていて、このブログでもAIが生み出す画像や音楽などを紹介してきました。

一方で、人だからできることを知っていることは、テクノロジーの価値ある部分をより認識して向き合うことにつながるとも思います。

今回は、ワクセル公式Youtubeやトークセッションで東樹生さんの動画・記事を見て、人が制作するからこそ生み出されるアートの新しい一面に気づきましたので、紹介したいと思います。

ワクセル公式Youtubeやトークセッション記事を読んで感じた東樹生さんのアドレナリンアートの価値

ワクセル(主催:嶋村吉洋さん)の公式Youtubeは、様々な分野の方と一緒にコラボレートしていくチャンネルです。

コラボレーターの方々にインタビューを行ったり、トークセッションしたりしている様子を動画にして配信されています。

また、動画だけでなく記事としても公式サイトで公開されています。

出典:ワクセル対談・トークセッション

トークセッション記事では、東樹生さんが発案したアドレナリンアートという芸術を軸にインタビューされています。

東樹生さんは芸術系の大学ご出身で、もともと絵を描かれていた方です。

ただ、運動部出身の東樹生さんは、周りの学生たちとはなかなか馴染めず、壁にぶつかった経験をしたそうです。

ある時、絵を描き続けても上手くいかず、自分へのいらだちから何度も絵の具がかかった拳でキャンバスにパンチしてしまったことがあったと話していました。

この時、なんと夢中にパンチし続けて疲れ果て、そのまま眠ってしまったほどとのことですが、その際に拳でつけたキャンバスの絵の具の色彩に惹かれてしまったようです。

これがアドレナリンアートの始まりだったそうで、今では身体じゅうに絵の具をつけ、拳と額をキャンバスにたたきつけたアートを行っており、アドレナリンアートと称してアーティスト活動されています。

東樹生さん自身、アドレナリンアートをしているときに感じているのは、「フラストレーション・怒りの昇華」であり、自分の気持ちを絵にぶつけることで気持ちが昇華され、落ち着いていくと語っています。

自身の肉体を使った作品で自分を表現、時には人々の代弁者となって感情を表現していくアートでもあるとのことです。

まさに、ここからもわかるように人だからできる芸術品であり、自らが身体で感じることもできる、AI生成にはない価値が詰まっているなと私は思いました。

東樹生さんはこのアドレナリンアートを全国様々なところで展示会で紹介されています。

10月には大阪で個展の開催や、オーダー受付もしているそうです。

人だからできるアドレナリンアートは、人が日常ややりたいことに向き合った経験から生み出されたもので、製作中に感じる感情の変化も含めて、AI生成ツールでは生み出されることはなかったであろうものだったのではないかと思います。

東樹生さんの活動が広く知られて、そしてその経験からまた新しい創作が生まれていくかもしれないですし、今後が楽しみですね。

東樹生さんご本人のアドレナリンアートの実演裏話をワクセルの総合プロデューサー住谷知厚さんが記事で紹介

ワクセルで総合プロデューサーを務められている住谷知厚さんは対談した方々との感想や秘話などを記事にされています。

実は、住谷知厚さんも絵の具を塗った拳でパンチして、アドレナリンアートを体験されていました。

住谷知厚さんはパンチした瞬間満面の笑みで、気持ちの高ぶりがすごいことが伝わってきました。

東樹生さんご本人の実演の際は、住谷知厚さんが20分もキャンバスを持つ役をされていて、アドレナリンアートが終了した時、本編動画では平然とされている様子でしたが、住谷知厚さん曰く、本当にきつく、東樹生さんの集中力、勢いがすごかったそうです。

そして、たくさんの方とワクセルを通して会ってきた中でも、ここまで表現される方はなかなかいないとのことです。

人々の感情を高ぶらせることができるのは、人間の強みなんだなと改めて感じました。

テクノロジーの発展と人だからできることの具体化、どちらも合わせて実現する未来が楽しみです。