ワクセルの住谷知厚さんと東京農工大の中山悠さんがトークセッションで題材にした、IoT分野の今後への期待について

こんにちは。綾部です。

2024年最初の投稿になります。今年もよろしくお願いいたします。

今年は、2024年ということで、以前からメディアに取り上げられる機会が増えてきていた物流業界の「2024年問題」とIoTによる対策の話題があり、ニュースでも先日見かけました。

物流業界の「2024年問題」は、2024年4月施行の法律により、トラック運転手の時間外労働規制が厳正化、それによって人手不足となり、今までのような物流捌きが難しくなるという問題です。

この「2024年問題」は、実は物流だけではなく、建築業界などにも当てはまることですが、それらの対策として期待されているのがIoT技術です。

今回は、そんなIoT技術に関して、以前の記事や、ワクセルのトークセッションなどから感じたことを紹介したいと思います。

IoTを用いることで、需要・供給予測や管理自動化による工数最適化を進めることができる

以前、本ブログにてIoT技術とAI・クラウドを用いた農業の最適化、食品スーパーの需要・供給予測・自動発注システムの導入事例について紹介いたしました。

上記の事例では、農業に欠かせない温度・湿度・光量・CO2濃度の数値をデータ管理・分析するIoT技術を取り入れており、作りたい農作物に合わせた栽培条件を実現する実証実験をしていて、実績を積み重ねていっています。

また、提供したい作物の品質を確認するIoT技術として、作物の反射光から熟度・鮮度・栄養特性がわかるような仕組みもトライアルされています。

食品スーパーの事例では、IoTによって得られた気象・販促・販売・在庫・棚割・商品情報などを基に、AIを活用して需要を予測し、最適な発注量を提案してくれる仕組みがあります。

このような農業と食品スーパーの事例のように、IoT技術によって物事を情報化をすることで業務効率を高めることが期待されています。

冒頭で紹介した、物流の「2024年問題」に関しても、サプライチェーン全体の効率化をIoT技術によって進めることが対策になると言われています。

荷物個体の識別化、車両運行状況・ヤードの状況をリアルタイムに情報化し、最適な配車管理を行うことで物流効率を高める方法などが挙げられています。

今、そして今年まさにIoT技術が世の中に必要な状況となっており、今後ますます浸透していくと思いました。

大学発のベンチャー企業から、IoT・AIを扱い、快適な社会を実現する!東京農工大大学院の中山悠さんとワクセル住谷知厚さんのトークセッション!

大学発のベンチャー企業を創業、IoTについて研究をされている東京農工大学工学研究院・准教授の中山悠さんと、ワクセルの住谷知厚さんのトークセッションを見させていただいたので、その感想を紹介したいと思います。

また、ワクセル公式サイトや対談の記事を読んでいて、「住谷知厚(すみたにともひろ)のワクセルストーリー」というブログに中山悠さんとのトークセッションの感想もありましたので拝見させていただきました。

中山悠さんと住谷知厚さんの初めての出会いは、2023年に東京ビックサイトで開催された【AI・人工知能EXPO】でブース出展されていた時だったそうですね。

EXPOが初対面でしたが意気投合して仲良くなり、後日ワクセルオフィスでのトークセッションが実現したそうです。

私もよく展示会などに行くのですが、そこでのつながりから協働が始まるというのは有意義で、とてもいいことですね。

中山悠さんの研究についてですが、光の中にデータを混ぜ込んで、インフラがない状態でもデータを受信可能にする研究や、AIで人の行動をモニタリングし、より快適な働き方を提案する研究などをされているそうです。

中山悠さんの研究室の学生さんもトークセッションに出演されており、取り組まれている水中ドローンと光通信のプロジェクトについてわかりやすく堂々とお話しされていて、とても感心しました。

住谷知厚さんはワクセルストーリーの中で、中山悠さんの人柄についても触れられており、事前打ち合わせから終始笑顔で対応されていたのが印象に残っていたそうです。

現在、中山悠さんはIoTについて研究されていますが、バックボーンは農学部とのことで異色の経歴を持たれており、少年のようにキラキラした目や探求心を感じ・刺激をもらったそうです。

私も理系出身ですが、中山悠さんのように表情豊かに、楽しそうに研究について語っておられる方はなかなかいないのでとても印象的でした。

普及していくIoT活用と中山悠さんの今後のご活躍が楽しみです。