こんにちは。
綾部です。
毎年、気候変動が話題になることが多くなってきてますね。
特に夏場のヒートアイランド現象は、多くの人が実感しているのではないでしょうか。
ビルの屋上や広場に木陰を作る対策が進められていますが、新しいアプローチとして「フルーツのツル」を使った取り組みが注目を集めていますので紹介したいと思います。
パッションフルーツで涼しい空間を!IoTグリーンシェードとは

三菱電機名古屋製作所が開発した「IoTグリーンシェード」は、パッションフルーツの葉を活用した新しい日よけシステムです。
参照:フルーツで〝緑の屋根〟を 三菱電機名古屋製作所 ミストや水やり自動化 「IoTグリーンシェード」 万博会場にも設置、26年度事業化へ(2025年2月8日時点)
都市のヒートアイランド対策として、日差しを遮るだけでなく、ミストを噴霧することで涼しい空間を作り出します。
このシステムの特徴は、IoT技術を活用して水やりやミストの噴霧を自動化しています。
気象センサーや土壌センサーが温度や湿度を検知し、そのデータをもとに最適なタイミングでミストを噴射するそうです。
AIカメラも設置されており、植物の生育状況や滞在者の行動パターンを分析することで、より効果的な運用が可能になるそうですね。
例えば、気温が30度を超えた場合、ミストが自動で噴霧される仕組みになっています。
これにより、シェードの下の温度は外の気温よりも約7度低くなり、暑さ指数も2段階ほど下がることが実証されています。
さらに、植物の成長過程で生じる枝葉をリサイクルする試みも進行中とのことです。
パッションフルーツの繊維を使い、「セルロースナノファイバー」という素材に加工し、三菱電機のインバーターの樹脂カバーに利用するなど、環境に配慮した取り組みも行われているようですね。
万博会場にも設置予定!IoTグリーンシェードの未来

「IoTグリーンシェード」は、2022年度から実証実験を開始し、公園や商業施設、ビルの屋上などに設置されてきました。
2023年には、新東名高速道路の岡崎サービスエリアにも期間限定で設置され、AIカメラを活用したデータ収集も行われました。
そして今年、2025年4月から開催される大阪・関西万博の会場にも、このグリーンシェードが設置される予定とのことです。
幅7.8メートル、奥行き7.8メートル、高さ3.7メートルという規模のシェードが、会場の一角に登場します。
今回の万博では、さらに進化した技術が導入される予定で、新たに生成AIを活用した植物の自動育成システムが試験運用されるとのこと。
これにより、より効率的な植物の管理が可能になり、都市部での活用の幅が広がると期待されています。
フルーツのツルを活用し、IoT技術で自動化された「IoTグリーンシェード」は、都市の暑さ対策として大きな可能性を秘めていますね。
自動制御による効率的な水やりやミスト噴霧により、省エネかつ効果的に涼しい空間を作り出すことができるのは大きな魅力ですね。
さらに、枝葉のリサイクルやAIカメラを活用したデータ分析など、環境負荷を減らす取り組みも進められており、今後の展開が楽しみです。
カフェや公園の一角に「IoTグリーンシェード」が登場する日も、そう遠くはないかもしれませんね。