こんにちは。
綾部です。
今回は近年話題に上がっている量子コンピューターについて、「どんな分野で実際に役立ちそうか」「どれくらい現実に近づいているのか」を、最近話題になっている記事をもとにご紹介したいと思います。
社会を支える「見えないところ」で進む量子コンピューターの応用

量子コンピューターの活用が期待されている“地味だけど重要”な分野は、たとえば「物流」や「サプライチェーンの管理」です。
参照:量子コンピューティングは世界をどう変えるのか…5つの驚くべき可能性(2025年3月21日時点)
物を作る会社から消費者までの間で「どう運ぶか」や「どこに在庫を置くか」といったことを最適に設計する仕組みのことです。
私たちが毎日スーパーで目にする野菜やコンビニで買うスイーツも、そうした仕組みの上に成り立っていますが、この最適化というのがものすごく複雑で、従来のコンピューターでもかなり時間がかかるケースがありました。
そこで期待されているのが量子コンピューターで、一度に多数の組み合わせを検討できる量子の計算特性を使えば、最適なルートや在庫管理の方法を効率よく見つけられるかもしれないそうです。
そのほか、材料開発の分野でも、量子レベルで分子のふるまいを再現することができれば、軽くて丈夫な新素材や「自動でひび割れをふさぐ」ような自己修復型の素材も見えてくるそうです。
目の前まで来ている?実用化への距離感

量子コンピューターはいつごろから本格的に活用されるのでしょうか?
IBMやGoogle、Amazonといった大手企業がいまも競って開発を進めている量子コンピューターですが、現時点ではエラーを自動で修正する機能が備わっていないなど、いくつかの課題が残っているそうです。
ただし、最近は「小さな問題に特化した量子アルゴリズム」での成功例も増えてきていて、特定分野ではすでに“量子的な優位性”を発揮し始めているとも言われています。
とくに注目されているのが、「電池」や「薬の開発」です。
たとえば、量子の特性を使って分子構造を細かくシミュレーションすることで、今までになかった材料を見つける可能性があるそうです。
電気自動車のバッテリーをもっと効率良くしたり、より副作用の少ない新薬を早く開発したり、こうした例は、少しずつですが現実の話として議論されるようになってきています。
一方で、どの分野でも「すぐに商用化される」というわけではなく、むしろ、実用化までの距離を冷静に見つめながら、地道に研究と試験を重ねていく時期といえそうですね。
量子コンピューターという言葉にはどこか非日常なイメージがつきまといますが、実際のところは、物流、材料、エネルギー、医療など、日常を支える仕組みへの応用が進められています。
こうした分野ごとの実証や応用が積み重ねられていけば、やがて「気づいたら量子が身近になっていた」なんて日が来るのかもしれませんね。